型枠大工について
- 中野 正盛
- 3月22日
- 読了時間: 3分
コンクリートはセメントと水と砂利で1:1:1で混ぜてペーストになったものを型に流し込み、固まるのを待って固まったら型をばらして完成します。その型を、加工して取り付けして固まったらばらしてなどの作業をする人のことを型枠大工といいます。
大工は花形!
一口に大工といっても、いくつかの種類に分かれます。比較的新しいジャンルの型枠大工から伝統の技を現在にも受け継ぐ宮大工、建物だけでなく建具大工や家具大工に船大工まで多彩です。飛鳥時代には木造建築職人を「右官」と呼び、江戸時代には建築職人全般を大工と呼ぶようになるなど歴史は古く、現代に至るまでなくてはならない職業として続いてます
江戸時代では、江戸の街を築く大工、左官、とび職を「華の三職」と呼び、アイドル的存在だったのです。スパルタ教育も真っ青な修行時代をくぐりぬき1人前になるという自信から、粋でいなせで気風がいいザ・江戸っ子のような彼らにあこがれる気持ちもわかる気がします。
大工の種類は多彩
宮大工 神社や寺などを手掛ける大工。とても高い技術を要求される分野です。
家屋大工 一般的な木造家屋を専門とする大工です。
数奇屋大工 茶屋を専門とした大工を指します
造作大工 鉄筋コンクリートなどの内装、窓枠や壁や床などを専門とする
型枠大工 コンクリートの型枠に関する仕事です
建具大工 備え付けの棚や引き戸、たんすなども手掛けます
船大工 船の骨組みなどを手掛けます、現代はほぼ溶接がお仕事
専門性があるため、すべてに資格や技能試験などもあります。
型枠大工の起源
古代ローマで石灰や火山岩を材料としてコンクリートが生まれました。その後鉄筋コンクリートが生まれたのが1850年、建物としては1875年サンジャン教会が現存する世界最古の鉄筋コンクリート造建築です。日本では1900年ごろから輸入され、1923年関東大震災以降、レンガ造りなどが禁止されRC造へと舵を切ることとなりました。このあたりに建設された軍艦島のアパートなどは世界遺産となっております。
RC造が導入された当初、型枠大工は確率されておらず木造建築大工が兼任しておりました。高度経済成長期で建築ラッシュが加速した1960年頃から大工の分業化が進み、型枠専門の大工も生まれ地位を確立。作業の効率化やエコなども進み様々な変化を経て現在に至ります。
型枠施工技能士など国家資格も整備され技術を磨くことが奨励されている一方、簡単に施工できる型枠も増えてます。未来がどうなるか簡単には予測できませんが、形が変わっても型枠大工や型枠工事の重要性は続いていくでしょう。
弊社では女性が主役ですので、できる仕事は、、職長、図面からの拾い出し加工帳作成、加工、置き場の整備、フォークマン、トラック運転手、番頭、現場管理、トラックの手配、現場の手配、人の手配、材料搬入(玉掛け)、建て込み、清掃、材料搬出(玉掛け)とたくさんあります。これだけ軽作業があるので、専門でやることによって事故が起きにくくなることにもつながりますし、人員不足の助けになり、メリットしかないと思います。
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